攻劇の目 先週の気になるジャッジ#2

審判活動の傍ら、様々なリーグやカテゴリーの試合におけるレフェリングの解説を行う攻劇(@kogekidogso)が、世界中の試合から注目のジャッジをピックアップ。各事象について、ルールの解説や見解を述べていくシリーズ記事です。
ディ アハト編集部 2022.02.16
誰でも

こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第46回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!

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 Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく連載企画「攻劇の目」。

  海外で発生した事象には該当シーンの動画リンクも掲載しているので、ぜひ文章とともにじっくりご覧いただきたい。

1.プレミアリーグ第24節 ウォルヴァーハンプトン vs アーセナル(2月10日)

事象:アーセナルが得点するが、ウルブズの選手はGKに対するファウルをアピール。VARチェックも当然なされたが、結果的にアーセナルの得点が認められた。

見解:ウルブズGKとアーセナル9番の間に接触はあるものの、GKはボールを保持しておらずアーセナル9番がGKを強く蹴ったようにも見えない。よって、VARがゴール判定をフォローすることは妥当と考えられる。

2.プレミアリーグ第24節 ウォルヴァーハンプトン vs アーセナル(2月10日)

事象:主審はアーセナル35番が連続して警告となる反則をしたと判断。2枚のイエローカードを出し、退場とした。

見解:競技規則では別々に2つの警告対象の反則が起きた場合、2枚の警告で退場とすることを規定している。本事象ではスローインを不正に妨害しようとした行為での警告と、大きなチャンスを阻止する反則での警告の2つが立て続けに発生した。それに対し2枚の警告を提示した主審の判断は、正しいと考えられる。

攻劇
@kogekidogso
ウルブズ×アーセナル マルティネッリの退場

スローワーを不正に妨げる行為は反スポーツ的行為であり、その後の後方からチャージし意図的にファウルで止めたファウルも反スポーツ的行為
警告の反則でアドバンテージを適用しノーカードとなるのは大きなチャンス阻止のみのため、正しい判定と考える
2022/02/11 08:52
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攻劇
@kogekidogso
過去に起きた同様の事例を紹介

2018年の徳島ヴォルティス×東京ヴェルディ、顔に手を当ててしまった直後に後方から無謀なスライディングをした選手に連続で2枚のイエローカードが示され退場となった(3:58〜)

youtu.be/hS3qHTzgTTw
第7節 徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ 【2018明治安田生命J2リーグハイライト動画配信】第7節 徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ4月1日(日)14:0 youtu.be
2022/02/11 08:57
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3.ブンデスリーガ第22節 フライブルク vs マインツ (2月12日)

事象:フライブルクGKは2度にわたってゴールを防ぐも、混戦からマインツ42番がゴールネットを揺らし得点が認められた。

見解:クロスに対し最初に放たれたヘディングシュートをフライブルクGKがセーブし、その後ボールにマインツ42番が触れている。だが、そのヘディングシュートが放たれた瞬間この42番の選手はオフサイドポジションにいる。VARはチェックを行いゴール判定をフォローしたが、オフサイドでゴールを取り消すよう主審に伝えるべきだったと考えられる。

4.クラブワールドカップ決勝 チェルシー vs パルメイラス (2月12日)

事象:VARからの助言を受けて主審が映像を確認。よく見るとチェルシー6番左手にボールが当たっており、主審はパルメイラスにPKを与えた。

見解:肉眼だけで判断するのは極めて難しい事象。クラブワールドカップの決勝という大舞台で、VARが素晴らしい介入をした。

5.FUJIFILM SUPER CUP 2022 川崎フロンターレ×浦和レッズ(2月12日)

事象:浦和15番のドリブルに対して川崎10番が手を掛けたように見えるが、ノーファウルの判定が下された。

見解:状況としては決定的な得点機会のため、ファウルと判定した場合は川崎10番にレッドカードが示される。主審は手は掛かっているものの、許容できる範囲内の接触と考えたのだろう個人的にはプレーに影響を与えるレベルの接触がされており、ファウルと判定すべきだったと考える。

  VARが介入しなかった理由は、主審の説明と映像に大きなズレが無かったからだと筆者は推測する。「はっきりとした明白な間違いかどうか」について、Jリーグは独特の高い基準を以前から設定しており、それがこの判定に繋がったのだろう。国によってはVARが介入できる事象だと感じた。

攻劇
@kogekidogso
川崎×浦和、大島と明本の接触にVARがレビューを勧めなかった理由を推測しました

これが正しいVARの介入基準かは別として、このプロセスで主審の判定がフォローされたのだろうというものです
2022/02/15 13:46
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6.リーガⅠ(ルーマニア1部)第26節 アルジェシュ vs ミオヴェニ (2月13日)

事象:ミオヴェニGKがゴールキックを行うと、ゴールエリア内にいた味方にボールが当たりゴールイン。しかし、主審はゴールを認めなかった。

見解:映像をよく見ると、ゴールキックが行われるときにボールはバウンドしている。自業自得という意見も考えられるが、ファウルスローを含め不正な再開にアドバンテージは適用できない。よって、ゴールキックのやり直しという判定は正しいと筆者は考える。

 シリーズ第2回となる本記事では、以上の6事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。

  文:攻劇(@kogekidogso)  

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