攻劇の目 先週の気になるジャッジ#3
こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第47回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!
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Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく連載企画「攻劇の目」。
公開されている動画に該当シーンが含まれる事象は、その動画リンクも掲載している。ぜひ、文章とともにじっくりご覧いただきたい。
1.ラ・リーガ第25節 バレンシア vs バルセロナ(2月20日)
事象:バレンシアの得点にVARが介入。オンフィールドレビューの結果、直前にボールがタッチラインを割っていたとしてゴールが取り消された。
見解:通常はラインを越えたかどうかに関して主審が映像を確認することなく、VARからの情報を聞きそのまま判定が修正される。この事象においてオンフィールドレビューが行われた理由として考えられるのは、「ゴール直前にハンドでPKとなる可能性があったため」、もしくは「ライン上のカメラではないことから主審に委ねたため」のどちらかだろう。
肝心のボールがタッチラインを割ったかどうかについては、レビューに用いた映像では越えているように見えるものの、反対のゴール裏カメラでは残っているようにも見える。このギャップをVARがどう判断するかは難しいところだが、結果的には正しい判定が下されたと筆者は考える。
2.J1リーグ第1節 名古屋 vs 神戸(2月19日)
事象:主審は神戸25番のファウルにアドバンテージを適用。その流れから神戸33番が名古屋9番を倒し、主審はレッドカードを提示した。また、アドバンテージを適用したファウルに対しても主審はイエローカードを提示した。
見解:J1開幕節のスーパージャッジ。見事なアドバンテージ適用の後、正しく決定的な得点機会阻止で退場と判定した。カウンターのため主審のポジションがやや遠くなったが、仮に主審が見えていなくても副審が旗を右手に持ち替えていることから、ファウルをサポートできたことが分かる。
また、アドバンテージを適用したファウルはラフプレーであり、しっかりとカードを出した点も素晴らしい。
3.プレミアリーグ第26節 アーセナル vs ブレントフォード(2月19日)
事象:38分、アーセナル17番のシュートがペナルティエリア内のブレントフォード11番の右腕に当たる。主審はノーファウルと判定し、VARはこの判定をサポートした。
見解:腕は体の幅から出ており、「不自然に体を大きく見せた腕でシュートを防いだ」と感じられる。VARはオンフィールドレビューを勧めPKに判定修正されるべき事象だと、筆者は考える。
Jリーグでは6月19日から適用される新競技規則。すでにユーロでは適用されています。
皆さんの拡散が正しいハンドの反則の理解につながるので、ぜひRTお願いします!
※この画像は自由に使ってください
4.トゥルノワ・ド・フランス(フランスサッカー連盟主催の女子代表チーム親善大会) オランダ vs ブラジル(2月16日)
事象:ブラジル2番のシュートがオランダ4番の腕に当たり、主審はハンドの反則でPKを与えた。
見解:腕は畳まれており自然な位置にある。そのため、ノーハンドでプレー続行とすべきだったと考えられる。
5.UEFAヨーロッパリーグ 決勝トーナメントプレーオフ 1stレグ バルセロナ vs ナポリ
事象:バルセロナ11番がクロスを上げると、ナポリ5番の左手をボールが掠める。主審はオンフィールドレビューを行い、PKとした。
見解:ボールの軌道はやや変わった程度であるが、不自然に体を大きく見せる手に当たったため、ハンドの反則となる。
また、先週末に大きな話題となったJ1リーグ第1節 ガンバ大阪 vs 鹿島アントラーズの退場に関しては、筆者の以下のツイートをご覧いただきたい。この事象は、DAZNで配信されているジャッジリプレイでも取り上げられているため、そちらも併せてご覧いただくことをおすすめする。
パトリックへのレッドカードは手と腕がちょうど悪いところ(鈴木の腹部付近)にいってしまったので主審目線だと「あっ!」とはなる。VAR介入でイエローに覆せるかは微妙
シリーズ第3回となる本記事では、以上の5事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。
文:攻劇(@kogekidogso)
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ディ アハト編集部
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