攻劇の目 先週の気になるジャッジ#15

審判活動の傍ら、様々なリーグやカテゴリーの試合におけるレフェリングの解説を行う攻劇(@kogekidogso)が、世界中の試合から注目のジャッジをピックアップ。各事象について、ルールの解説や見解を述べていくシリーズ記事です。
ディ アハト編集部 2022.06.10
誰でも

こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第71回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!

また、購読登録いただきますとディ アハトの新着記事を毎回メールにてお送りいたします。ご登録は無料で、ディ アハト編集部以外からのメールが届くことはございません。新着記事や限定コンテンツを見逃さないよう、ぜひ下記ボタンよりご登録いただけると幸いです。

***

Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく「攻劇の目」。

各事象には動画リンクを掲載している。ぜひ、文章とあわせてじっくりご覧いただきたい。

1.キリンチャレンジカップ2022 日本 vs ブラジル(6月6日)

事象:ゴール前の混戦でブラジル9番が倒れると、主審はブラジルにPKを与えた。

見解:ファウルを取られた日本6番の方が、ブラジル9番よりもボールに近い。「自然な体の入れ方」としてノーファウルと判定されても、問題ない事象だっただろう。

一方で、「日本6番が足をブラジル9番の進路上に出した」という判断であれば、それはサポートできるものであり、VARは判定をフォローすることになる。したがって、VARがレビューを勧めなかったことは妥当と考えられる。

2.W杯欧州予選 プレーオフ決勝 ウェールズ vs ウクライナ(6月5日)

事象:ウクライナ7番が敵陣ペナルティーエリア内で倒れるも、主審はノーファウルと判定。PKは与えられなかった。

見解:ウェールズの選手にとってウクライナ7番は視界の外から入ってきた選手であり、蹴る意図は無かったと思われる。しかし、ボールに触れたのはウクライナ7番であり、両選手間に接触もあるため、PKを与えるべきだったと筆者は考える。

3.U-23アジアカップ サウジアラビア vs タジキスタン(6月3日)

事象:サウジアラビア10番が敵陣ペナルティーエリア内で倒れた事象に、VARが介入。レビューによりPKが与えられた。

見解:タジキスタンの選手はボールに触れており、PKに修正されるべき事象ではないと筆者は考える。また、PKの可能性についてレビューを行った後にオフサイドチェックをしているが、本来はオフサイドチェックが完了してから主審をレビューエリアに呼ぶべきである。完全にVARのミスだ。

シリーズ第15回となる本記事では、以上の3事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。

攻劇の目 #14はこちら! ↓

  文:攻劇(@kogekidogso)   

***

ディ アハト第71回「攻劇の目 先週の気になるジャッジ#15」、お楽しみいただけましたか?

記事の感想については、TwitterなどのSNSでシェアいただけると励みになります。今後ともコンテンツの充実に努めますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

また、ディ アハト公式Twitterでは、新着記事だけでなく次回予告や関連情報についてもつぶやいております。ぜひフォローくださいませ!

ディ アハト編集部

無料で「ディ アハト」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
サポーターの歩き方~サッカー観戦紀行~#2
誰でも
サポーターの歩き方~サッカー観戦紀行~#1
誰でも
イッツ・アバウト・タイム~サッカーにおける「時間」と「音楽」を考察する...
誰でも
選手分析:ジョーダン・ピックフォード【後編】〜国を背負うNo.1は、明...
誰でも
選手分析:ジョーダン・ピックフォード【前編】〜国を背負うNo.1は、明...
誰でも
そうだ、ニュージーランド行こう!~高橋秀人選手の活躍を追って~【foo...
誰でも
ルートン・タウンFC~5部からプレミアリーグへ。その歴史と旅路を辿る~...
誰でも
レビュー CL 22/23 準決勝~ルベン・ディアスの「ボディランゲー...