攻劇の目 先週の気になるジャッジ#4
こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第49回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!
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Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく連載企画「攻劇の目」。
各事象には動画リンクを掲載している。ぜひ、文章とともにじっくりご覧いただきたい。
1.プレミアリーグ第27節 エバートン vs マンチェスター・シティ(2月26日)
事象:マン・シティ16番の右腕にボールが当たったように見えるが、主審はノーファウルと判定。VARは映像をチェックし、その判定をフォローした。
見解:ボールは右腕に当たっており、ハンドの反則でPKにすべきだったと筆者は考える。この事象においてVARは右腕に当たったという明白な証拠を得られないと判断し、ノーファウル判定をフォローしたのだろう。しかし、複数のアングルの映像を用いることで、右腕に当たったとしてVARは介入できたように感じられる。
VARは腕に当たった明白な証拠がないとしたが、イングランド審判連盟のトップがエバートンに対し謝罪の連絡をしたとのこと。やはりPKが与えられるべきだった espn.co.uk/football/manch… Man City handball controversy: PGMOL apologise Everton have received an apology from Mike Riley after the f www.espn.co.uk
2.J2リーグ第2節 水戸 vs 仙台(2月27日)
事象:水戸3番の左腕にボールが当たり、主審はハンドの反則として仙台にPKを与えた。
見解:左腕は体にほとんど付いており、ハンドの反則には相当しないというのが筆者の見解。主審は非常に良いポジションにいたが、それによって腕にボールが当たったという事実に「強いインパクト」を感じて、笛を吹いてしまったと予想される。
3. カラバオカップ決勝 チェルシー vs リヴァプール(2月27日)
事象:FKの流れから、リヴァプール32番がゴールネットを揺らす。これにVARが介入し、主審は映像を見てオフサイドと判定した。
見解:リヴァプール4番はオフサイドポジションにおり、ブロックすることでチェルシー24番がプレーする可能性に影響を与えた。正しいオフサイド判定だと考えられる。
4.J1リーグ第2節 C大阪 vs 京都(2月27日)
事象:京都のFKが壁に当たり、C大阪がカウンターを仕掛ける。決定的な得点機会となったが、京都GKがセーブし得点にはならなかった。
見解:FKの壁に入ったC大阪の選手は、キックが行われる直前に近づいたように見える。そのため、「カウンターから得点が生まれてもVARが介入したのではないか」という意見があった。
これに関して筆者は、VARの介入は不可と考える。理由としては、9.15m以内(下記競技規則参照)に入ったという明確な証拠がなく、はっきりとした明白な間違いとはいえないことが挙げられる。
2.進め方
ボールがインプレーになるまで、すべての相手競技者は、自分のゴールポスト間のゴールラインに立った場合を除いて、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない。
3.反則と罰則
フリーキックが行われるとき、相手競技者が規定の距離よりボールの近くにいる場合、アドバンテージが適用できる場合を除いて、キックは、再び行われる。
5.ブンデスリーガ第24節 レヴァークーゼン vs ビーレフェルト(2月26日)
事象:レヴァークーゼン7番の左腕にボールが当たり、こぼれ球をレヴァークーゼン13番が押し込む。このゴールは認められた。
見解:攻劇の目 #1で取り上げたように、意図的なプレーによって偶発的に手に当たった場合はハンドの反則とはならない。よって、正しい判定である。レヴァークーゼンの選手たちもハンドの反則になると思ったのか、ゴール直後にあまり喜んでいないのが印象的だ。
シリーズ第4回となる本記事では、以上の5事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。
攻劇の目 #3はこちら! ↓
文:攻劇(@kogekidogso)
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ディ アハト編集部
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