攻劇の目 先週の気になるジャッジ#11

審判活動の傍ら、様々なリーグやカテゴリーの試合におけるレフェリングの解説を行う攻劇(@kogekidogso)が、世界中の試合から注目のジャッジをピックアップ。各事象について、ルールの解説や見解を述べていくシリーズ記事です。
ディ アハト編集部 2022.05.07
誰でも

こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第60回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!

また、購読登録いただきますとディ アハトの新着記事を毎回メールにてお送りいたします。ご登録は無料で、ディ アハト編集部以外からのメールが届くことはございません。新着記事や限定コンテンツを見逃さないよう、ぜひ下記ボタンよりご登録いただけると幸いです。

***

Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく「攻劇の目」。

各事象には当該シーンの動画を掲載しているので、併せてご覧いただきたい。

1.セリエA第35節 スペツィア vs ラツィオ(4月30日)

事象:ラツィオ33番がゴールネットを揺らし、得点が認められた。

見解:ハイライト映像ではわかりづらいが、ラツィオ33番はオフサイドポジションにいた。イタリアメディアによると、「VARはオフサイドチェックをしなかった」とのこと。オフサイドに変更されるべき事象であり、当該審判団は今季終了まで割り当てが停止される見込みとなった。

2.AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第6節 ジョホール・ダルル・タクジム vs 蔚山現代(4月30日)

事象:ジョホール46番と蔚山GKが競り合い、こぼれたボールからジョホールが得点した。

見解:ジョホール46番と蔚山GKの競り合いについて、これは「フットボールコンタクトとして認められる接触」であると考えられる。ジョホール46番はジャンプしていないが、蔚山GKの下に遅れて入り込んようには見えないからだ。

本事象は、ジョホール46番が既にボールの落下点にいて、その上に蔚山GKがパンチングのためジャンプした結果、接触が起きたというもの。よって、主審は正しくプレーを続行させたと考えられる。

3.リーグ・アン第35節 ブレスト vs クレルモン(5月1日)

事象:ブレスト24番がファウルを受けるが、主審はアドバンテージを適用。ブレスト24番は立ち上がり、そのままゴールを演出した。

見解:今シーズンの世界1位に選ばれるレベルの、素晴らしいアドバンテージ適用といえる。ブレスト側も笛が吹かれると思っていただろう。この事象でアドバンテージを適用できるレフェリーは、ほとんどいないと思われる。ブレスト24番がすぐに立ち上がり見事なクロスボールを供給したことを含めて、鮮やかなアドバンテージ適用がなされた事象であった。

4.ジュピラー・プロ・リーグ 決勝ラウンド第2節 RSCアンデルレヒト vs クラブブルッヘ(5月1日)

事象:ドロップボールを受けた選手がロングシュートを放つ。GKはなんとかボールを搔き出し、得点には至らなかった。

見解:この事象では、主審の判定ではなく「選手が知っておくべきルール」を紹介したい。

実は、ドロップボールを受けた選手が直接得点することはできない。競技規則では、「2人以上の選手が触れる前にボールがゴールに入った場合は、ゴールキックでの再開」と規定されているからだ。

つまり、ロングシュートしたボールが直接入っていたとしても、ゴールキックでの再開となった。逆に、GKが触れてからゴールに入ってしまった場合は2人の選手が触ったことになり、得点が認められていた。この事象では、GKがボールに触るべきではなかったのだ。

シリーズ第11回となる本記事では、以上の4事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。

攻劇の目 #10はこちら! ↓

    文:攻劇(@kogekidogso)    

***

ディ アハト第60回「攻劇の目 先週の気になるジャッジ#11」、お楽しみいただけましたか?

記事の感想については、TwitterなどのSNSでシェアいただけると励みになります。今後ともコンテンツの充実に努めますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

また、ディ アハト公式Twitterでは、新着記事だけでなく次回予告や関連情報についてもつぶやいております。ぜひフォローくださいませ!

ディ アハト編集部

「ディ アハト」をメールで読みませんか?

無料で「ディ アハト」をメールでお届けします。
コンテンツを見逃さず、購読者限定記事も受け取れます。
躍進のウニオン・ベルリン。好調の要因を探る
誰でも
「映像自体に不備があった場合」のVAR介入ミスについて考える~セリエA...
誰でも
チーム分析:トッテナム / ジャンニ・ヴィオ[セットプレー]
誰でも
どうなる、オフサイド?~実例動画でわかる、2022年7月のガイドライン...
誰でも
リシャーリソン・ガイドブック~エバートンからトッテナムへ、愛を込めて~...
誰でも
チーム分析:アヤックス / エリック・テン・ハフ
誰でも
チーム分析:トッテナム / アントニオ・コンテ
誰でも
ディ アハト 1周年キャンペーンのお知らせ【購読者限定】
読者限定