攻劇の目 先週の気になるジャッジ#10
こんにちは、ディ アハト編集部です。本ニュースレターをお読みくださりありがとうございます。第59回は、先週行われた様々な試合の中から注目のジャッジを解説するシリーズ記事をお届けします。ぜひお楽しみください!
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Twitterを中心に様々なレフェリングの解説を行っている攻劇(@kogekidogso)が、前週に世界中の試合で起きた判定についての解説と見解を述べていく「攻劇の目」。
今回はヨーロッパで発生した事象を紹介していく。また、公開されている動画に該当シーンが含まれる事象は、その動画リンクも掲載している。ぜひ、文章とともにじっくりご覧いただきたい。
1.プレミアリーグ第34節 アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(4月23日)
事象:23分のシーン。マン・ユナイテッド25番が、ドリブルで相手ペナルティエリア内に侵入。対応したアーセナル17番が転倒すると、彼の左腕にボールが当たった。主審はノーファウルと判定し、VARも判定をフォローした。
見解:主審が左腕に当たったことを認識できていない場合は、レビューが行われたと考えられる。一方、アーセナル17番がバランスを崩しながらも対応しようとした結果、「地面にある支え手にボールが向かってきた」という判断も受け入れられると感じた。よって、ノーファウルという判定を筆者はサポートしたい。
2.プレミアリーグ第34節 リバプール vs エバートン(4月24日)
事象:エバートン7番がリバプール14番のすねに足裏を押し込むような行為をし、主審はイエローカードを提示した。
見解:ファウルした側とされた側の接触部位を見ると、レッドカードの可能性が高い事象であることは否めない。ただ、すねを足裏で蹴ったというよりは、「すねに足裏を当ててから押し込むような動き」になったため、イエローカードに留まったのだと推測される。
3.プレミアリーグ第34節 リバプール vs エバートン(4月24日)
事象:エバートン24番がドリブルで相手ペナルティエリア内に侵入すると、リバプール32番と接触し転倒。主審は、ノーファウルと判定した。
見解: 後方からリバプール32番が腕でプッシュしたという見方もできるが、個人的にはフットボールコンタクトとしてノーファウルの判定はサポートできると考える。特に、VARは判定をフォローすることが正しい事象だと感じられた。
4.ラリーガ第21節 バルセロナ vs ラージョ(4月24日)
事象:バルセロナ30番が転倒するも、主審はノーファウルと判定した。
見解:後方からの接触を受けており、強度も高いように見える。個人的にはPKを与えるべきだったと考える。
なお、再開がラージョのFKだったのは、バルセロナの選手が異議を唱えて警告を受けたことが理由で試合が止まったからである。
5.ブンデスリーガ第31節 バイエルン・ミュンヘン vs ドルトムント(4月23日)
事象:59分のシーン。バイエルン5番のスライディングによってドルトムント22番が転倒するも、ノーファウルと判定された。
見解:バイエルン5番は、スライディングでボールに触れるより前にドルトムント22番に接触している。試合後に主審はPKを与えるべきだったとコメントし、ノーファウルの判定を下した理由を「スライディングの足で接触が見えなかったこと」だったと説明した。
また、ブンデスリーガのVARチーフであるドレース氏も「VARが介入すべきだった」とコメントしている。
(主審のコメント)
(ドレース氏のコメント)
シリーズ第10回となる本記事では、以上の5事象を紹介させていただいた。また、レフェリングを楽しむうえで欠かせない「VAR」についての記事も、本ニュースレターにて公開している。気になった方やもう一度復習したい方は、ぜひこちらも目を通してみてほしい。
攻劇の目 #9はこちら! ↓
文:攻劇(@kogekidogso)
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ディ アハト編集部
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